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「自分にとって本当に大切なもの」

西暦2000年前後。まだ「井上和彦の声優教室」に通いながらオーディションを受けさせて頂いていた時期。私は一度、両親から

「これからお前はどうしたいんだ?」

と問いかけられたことがあった。意味としては「いつまでもただそうやってだらだら過ごすつもりなのか?」という言葉。裏返して言えば「やる気がないなら辞めろ」という意味もこめられていただろう。

私はその日、真剣に考えた。


「自分にとって本当に大切なものは何か」


当時すでに大好きな趣味のひとつとしてプラモデルやロボット玩具の収集などもあった。でも、

それらを手放すことよりも「演じる」機会を奪われてしまうことを考えたときに、涙が止まらなかった。

甘えに甘えた考えではあったけれど、お芝居の勉強を続けさせてもらうように土下座をしてお願いをした。

それくらい、今の仕事「声優・役者・ナレーション」は私にとって大切なものだ。



養成所に通い続けている間、少しずつ現場に入れていただくこともあったが、当時の私は勘違いも甚だしく、結果を残せない日々が続いていた。

そんな時に当時の事務所のマネージャーさんが持ってきてくれたのが

「大嶋拓監督のプライベートエロスを描いたビデオ映画の出演者募集のチラシ」だった。

テーマからもわかる通り、カメラの前で裸になることもあるし女優さんとの絡みのシーンもあることはわかっていた。マネージャーさんは一言「判断は勇気に任せるけどどうする?」

私はその時の衝動に任せ応募することにし、後日採用が決まり撮影が始まった。

その後決まったタイトルは

「チョコチップ漂流記」

ある女性が「添い寝」を仕事としながらこの都会を彷徨いどこへともなく消えていく、そんな物語。

男女の絡みのシーンがあるとはいっても「R18」しないために、映像に映してはいけない部分を映さないように撮影された。映さないように撮影をするだけで撮影現場では文字通り裸で撮影することもあった。前張りなしの本当に裸だ。

「自分にとって大切なものは何か」がわからなかった頃の自分ならきっと立ち向かえなかった現場。でもその時の私には裸も何も関係がなかった。あの作品で受けた刺激は確実に今の私に続いている。


その頃からいくつかのオーディションで次々と役を頂くという流れになったのだが、それでも私の中ではまだ勘違いをしている部分が残っていて、結局は芝居を伸ばせる機会が与えられたのに伸ばすべきところまで届かず、同期や後輩にまでどんどんと引き離されていくこととなった。

いまでこそ、その時の自分が「勘違いをしている天狗」だったことがわかるが、当時は無意識だったから性質が悪い。そのときに自分が失った信用は少なくないと思う。一度失った信用、ついてしまった悪い印象というものはそう簡単に払拭できるものではない。


ようやく。

心がどうにかなってしまいそうなほどの後悔を感じている。


過去の私が、今の私の足を引っ張っている。その責任も私にある。言葉をいくら並べ立てようとも信じてもらうには足りない。今の私の行動と態度で、時間をかけてでも示し続けるしかないのだ。


いまいちど

「自分にとって本当に大切なもの」

について考えた。


私は今の「本当に大切なもの」のためなら、やはりそのほかの全てを棄てることに躊躇はない。

それを大切にすることになるなら、命だって惜しくないくらいだ。

人生の中でこれほどの「大切なもの」にめぐりあうことなどないだろう。


信頼、信用を得るということはきっと

すぐにどうにか出来ることでもない。

それでも私にはそこに「諦める」という選択肢はない。

だったら、たとえばいまの信頼ゲージが「30」なんだとしたも「100(MAX)」にするために毎日まっすぐに向き合って頑張っていくしかない。


この言葉すら今すぐ信じて頂けないことだとしても

どうか、いまの私を信じてついてきてください。


最後まで読んでくださって、ありがとう。


泰勇気

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